【東京2024年3月8日PR Newswire=共同通信JBN】太陽光発電インバーター(PCS)およびエネルギー貯蔵システム(ESS)の世界的メーカーであるSungrowは、東京で開催されたWSEW(スマートエネルギーWEEK)2024展示会で、最新の水冷式エネルギー貯蔵システムPowerTitan 2.0を日本市場に紹介しました。この次世代ESSシステムは電力系統の安定化をサポートし、電力品質を向上させ、将来のプロジェクトに最適なソリューションが提供可能となっております。
PowerTitan2.0は、Sungrowのパワーエレクトロニクス、電気化学、電力網サポート技術を統合した最先端のの系統蓄電池ソリューションです。日本市場の系統蓄電池市場に向けた最新のイノベーションであり、314Ahの大容量バッテリーセルを採用し、バッテリーコンテナにストリング電力変換システム(PCS)を統合し、Stem Cell Grid Techを組み込んだ系統的な液冷式温度制御が特徴です。このオールインワンシステムは電力密度を大幅に向上し、20フィートのコンテナに5MWhのバッテリーと2.5MWのPCSを収めることができます。
コスト削減と強力なグリッドサポート機能
PowerTitan 2.0は、バッテリーモジュールとストリングPCSを20フィートのコンテナに内蔵しています。ストリングPCSはバッテリーラックを個別に充放電できるため、ライフサイクルを通してシステムの放電エネルギー容量を7%以上増加することができます。
このシステムは、直流(DC)電力と交流(AC)電力の間のエネルギー変換方法を簡素化するCell to Grid技術(C2G)により、2%向上した89.5%の充放電エネルギー効率(RTE)を誇ります。
液冷式熱管理システムを統合することで、コンテナ内のPCSとバッテリーモジュールの両方がバランスのとれた放熱を実現できます。そのため、PowerTitan 2.0は、セルとモジュールの温度差をセ氏2.5度と低く維持し、その結果として20年のシステム性能寿命となり、充放電効率が向上しています。
人工知能(AI)バイオニック・サーマルバランス技術により、システムはバッテリーや環境の温度、システムの動作状況に応じて適切な放熱方法に自動切り替えを行うことが可能です。。この技術はシステムのエネルギー消費量を、業界標準の平均消費量よりも40%少ない、1日あたり50kWhに抑えます。
さらに、PowerTitan 2.0はStem Cell Grid Techを備えています。この技術はグリッドの安定性を向上し、電力品質を高めることを目的としており、強化された連続的な高電圧と低電圧のライドスルー、マルチレベルの広帯域振動抑制、柔軟な慣性サポート、マイクロ秒レベルの電圧構築、ギガワットレベルのブラックスタートなどの先進技術を備えています。これらの技術により、本システムは高電圧ライドスルー(HVRT)と低電圧ライドスルー(LVRT)のシームレスな移行を実現し、0.15Hz-2.5kHzで共振適応に達し、電圧変動が2%未満の場合にローカルグリッドの電力供給を回復することができます。
最高の安全性
Sungrowの厳格な安全優先事項を維持するため、PowerTitan 2.0はセル、電気、システムの各レベルにわたって包括的な安全設計を提供しています。人工知能を利用し、セルをリアルタイムで高精度に監視して変化を検出し、熱暴走を防ぐために早期段階で警告を発します。過電流や危険なアークに対する4層の保護を備えることで、電気事故のリスクを大幅に低減します。
各筐体を防火区画によって仕切ることでパワーエレクトロニクスのコンポーネントとバッテリーモジュールが隔離されており、それによって各区画を保護するための専用の2時間の防火措置が確保されています。
Sungrowの蓄電池ソリューションは、温度、煙、可燃性ガスの検知器、ガス火災抑制、水による火災抑制システムを提供し、安全かつ効果的にバッテリー火災のリスクを防止、さらに再着火のリスクを低減し、今までの導入実績のなかで火災事故ゼロという実績があり、安心安全なソリューションをこれからも提供します。これからも。
効率的な運用・保守と最適な保護機能
この包括的なシステムはプリインストール型で、主要パラメーターは製造施設を離れる前に設定されているため、現場での試運転時間が短縮され、プロジェクトオーナーの早期収益が保証されます。
この蓄電システムの設置コンセプトは背中合わせによる設置であり、より小さなスペースで展開が可能です。例えば、PowerTitan 2.0を使用した100MWhのエネルギー貯蔵プロジェクトに必要なスペースは、わずか1200平方メートルです。
PowerTitan 2.0は、ストリングPCSの採用による自動充電状態(SoC)較正機能を備え、オーバージエア(OTA)技術を適用することで発電プラントのアップグレード期間を20分短縮します。
さらに、バッテリーパックとPCSはともにモジュール式設計であり、これによって運用・保守(O&M)の時間短縮につながり、システムの高い可用性を確実にします。
効率化されたO&Mのほかにも、PowerTitan 2.0は、優れたC5の耐腐食性とIP55の保護等級も備え、過酷な条件下でも設置可能となっております。このシステムは、海抜4500メートルの高地においてさえも100%の公称電力で稼働することができます。
PowerTitan 2.0は統合型液冷システムにより音圧レベルが低減され、騒音が制限された環境でも、より静かに稼働します。
より多くの再生可能エネルギープロジェクトが稼動し、エネルギーミックスにさらに多くのリソースが追加されるにつれ、グリッドの安定性を維持し、電力品質を向上することがますます重要になっています。Sungrowには27年の実績があり、エネルギー貯蔵アプリケーションにおいて比類のない成果を維持しています。同社のPowerTitanは、実用規模のエネルギー貯蔵システム部門で世界初のiF Design Award(iFデザインアワード)を受賞しました。現在までに、SungrowはPowerTitanの契約として合計9ギガワット時を受注しています。これは業界における同社の成功と信頼の証です。
Sungrowについて
Sungrow Power Supply Co., Ltd.(「Sungrow」)は、2023年6月現在、全界中で405GW以上のインバーターとコンバーターを設置している世界有数のPVインバーターおよびエネルギー貯蔵システムのサプライヤーです。1997年に曹仁賢(Cao Renxian)大学教授によって設立されたSungrowは、太陽光発電インバーターの研究開発におけるトップランナーであり、業界最大の専門研究開発チームを擁しています。実用規模向け、商業・産業向け・住宅向けのPVインバーターソリューションとエネルギー貯蔵システム、国際的に評価された水上PVプラントソリューション、新エネルギー車(NEV)モータ走行ソリューション、EV充電ソリューション、再生可能水素製造システムなどの幅広い製品ポートフォリオも提供しています。太陽光発電の領域におけて27年間の実績を持つSungrowの製品は、世界150カ国以上に供給されています。Sungrowについて、より詳しい情報はwww.sungrowpower.com をご覧ください。